深海魚の生態

深海魚の生態は超高水圧、低温、エネルギー源の乏しさといった深海の過酷条件下に適応した独特のスタイルになっています。

 

どうすれば個体を維持し続けられるかという課題に対して導き出した答えというのは「効率的なエネルギー貯蓄機能」でした。いかに捕食にエネルギーを浪費させず、摂り入れたエネルギーを長期間貯蓄できるかが肝なのです。サメみたいに獲物を追い回して捕食するやり方は合わないということですね。

 

深海魚というのは生息範囲が広い割に、個体数が非常に少ない。よって繁殖の機会も少なく個体維持の為にはこうした適応能力が必要不可欠というわけですね。

深海魚の生態記事一覧

そもそも深海魚とは何?という人の為に、簡単に解説させていただいています。2タイプの深海魚そもそも海水中で生活する魚類というのは何種類ぐらいいると思いますか?これは今わかってる時点ではやく1万5800種類といわれています。そしてこのうちの約2000種が深海魚に相当するようです。同じ深海魚でも■底生性深海魚■遊泳性深海魚の2タイプがいます。前者は海底で暮らす生物、後者は海底から離れた中層を遊泳してくら...

魚類が深海へと進出したのはいつなのか。深海魚の進化の過程というのは実はまだ謎が多いんです。魚類が深海に進出したのはいつからかただ深海と言うのは水温も流れも非常に安定しているので、中生代白亜紀以前にはすでに魚類が住みついていたと考えられています。深海魚の多く、特に中層遊泳魚はアロワナのような真骨類の仲間であり、原始的なグループに属するものが多いです。ようは中生代とか古生代とか古〜くからほとんど姿を変...

海は広くとてつもなく深いです。今回はそんな海に生息する深海魚の分布についてのお話です。深海生物の分布について深海には光合成や化学合成を行うような基礎生産者が存在しません。基礎生産というのは植物などが光合成などで有機物を生産することです。その基礎生産者がいないため深海生物がエネルギー源としているのは浅海や陸地の生物の遺骸や排泄物です。その性質上、陸に近いほうが、エネルギー源がたくさん確保できますから...

深海とう過酷な環境にすむ深海魚達。とくに遊泳性深海魚に関しては超高水圧下でどうやって浮いたり泳いだりしているのか気になりますよね。骨格や筋肉はどうなってるの?魚類の骨格や筋肉というのは基本的に海水よりも比重が大きいです。そのため浮き袋や揚力によって浮力を得なければならないのです。ですが深海というのは筋肉や骨格を形成するための有機物が非常に乏しいです。なので深海魚の骨格や筋肉は非常に少ないです。低比...

浅海や陸上のようにあ栄養源溢れる食べ物が豊富にない深海では、深海魚は独自のエネルギー貯蓄機能を備えなければなりません。深海魚の口と歯の特徴遊泳性深海魚の中でも魚食性のものは、体のサイズに対して大きな口・歯を備えていることが多いです。チョウチンアンコウは有名ですが、他には大きな顎と多数の小さな歯が生え並ぶフクロウナギなどがいます。魚食性の深海魚は非常に歯が発達しており、サメのように鋭い牙状になってい...

深海魚という謎だらけの生物は一体どのようにして生まれるのでしょうか。今回は深海魚と繁殖についてのお話です。深海魚といえど生まれるのは浅海?深海魚も幼生時代は浅海で過ごす種が多いんですよ。それというのもに乏しい深海では成熟に必要な十分なエネルギーを得ることが難しいからです。そのため・親が浅い海へ移動し産卵する・深海で産卵し卵が浮上するいずれかをして浅海にて新たな生命が誕生します。浅海は栄養源も豊富で...

深海魚が何を食べて生きているのか。今回は深海魚および深海生物の食性についてのお話です。深海魚って何を食べるの?そもそも深海魚の捕食の様子というのを捉えるのって物凄く難しいんです。深海魚って個体数の割に、密度が低いから捕食するものとされるものが出会う機会というのが凄く少ないんです。だから深海魚の食べているものっていうのは胃のなかの内容物を調べたり、身体構造から推測することが多いんですね。うーむこうい...

深海魚でも魚食性のものは獲物を捕えなければなりません。すなわち狩りですね。同じ狩りでもやり方は様々なようです。遊泳性深海魚の狩り深海の多くの魚はエネルギーを温存するために、餌さがしに無駄に動き回ったりしません。深海での遊泳行動は基本的に流れに身を任せるような感じです。ニハダカの仲間なんかは普段立ち泳ぎのような姿勢をしてじーっとしています。立ち泳ぎするのは、できるだけ自分の影をつくらないようにするた...

深海というのは推進が2000m以深となると太陽の光が全く届かない暗黒の世界となっています。そんな世界で行動する為に彼らの眼球はどう適応しているのでしょうか。深海魚は眼が見えない?水深1000mくらい(漸深層の初期)までは太陽の光はわずかながら届きます。そのためこの付近に生息する深海魚に関しては、巨大な目を持ち、光の受容性を高めているものがいます。深海なので暗闇によって眼が完全に退化していると思われ...

深海魚のほとんどは発光機能を備えています。でも一体何のために?と説明を求められたら中々一言では説明しづらく、彼らの発光には色々な意味合いがあります。発光機能の主な用途とは?捕食の為まず第一は捕食の為、というのが多いですね。獲物を照らし捕えるために使われます。チョウチンアンコウがわかりやすい例でしょう。チョウチンアンコウは視界を照らすだけではなく、獲物を誘い出す為にも発光機能を使います。コミュニケー...

深海魚といえばなんか光る、というイメージが強いですよね。それがまた未知の生物というイメージをいっそう強くしていると思います。今回は深海魚が発光するメカニズムについてのお話です。どうして発光するの?多くの深海生物は発光能力を備えています。この発光はルシフェリンという発光素とルシフェラーゼという発光酵素が科学反応を起こすことにより起こる現象です。この発光には種類があり、発光バクテリアを体内で飼うことに...

深海魚も食用にされるものって多いんですよ。私たちの生活圏からはるかに離れたところに暮らしてるので想像し難いかもしれませんが・・・。食用にされる深海魚一覧■アンコウ■タチウオ■オヒョウ■ムツ■メルルーサ■キンメダイ■ニギス■スケトウダラ■ホキいずれも海底200m以深の深海に生息する魚類です。食用にされる深海魚は底生性のものがほとんどですね。中層にいるような遊泳性の深海魚はその生活様式による身体的特徴...