深海魚が発光する原理

深海魚といえばなんか光る、というイメージが強いですよね。それがまた未知の生物というイメージをいっそう強くしていると思います。今回は深海魚が発光するメカニズムについてのお話です。

 

 

どうして発光するの?

多くの深海生物は発光能力を備えています。この発光はルシフェリンという発光素とルシフェラーゼという発光酵素が科学反応を起こすことにより起こる現象です。

 

この発光には種類があり、発光バクテリアを体内で飼うことにより起こる「共生発光」。自分自身で発光素を生成する「自力発光」があります。

 

また中には蛍光色素で発光するタイプの海性生物もいます。

 

 

共生発光とは

チョウチンアンコウや一部の底生性魚類がもつ発光メカニズムです。ソコダラ科やチゴダラ科、ニギス目の一部は消化器官に大量の発光バクテリアを住まわせています。チョウチンアンコウの提灯部分の発光バクテリアがどこから供給されているのかはまだ不明だそうです。

 

自力発光とは

ほとんどの深海魚がもつ発光システムです。自家製のルシフェリン(発光素)を使って発光を行います。発光器の数は膨大で数百とも数千ともいわれます。発光の強さや照射する方向、色の調整なんかは、発光器の開口部にあるレンズやフィルター代わりの器官で行っているそうです。

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