食用の深海魚
深海魚も食用にされるものって多いんですよ。私たちの生活圏からはるかに離れたところに暮らしてるので想像し難いかもしれませんが・・・。
食用にされる深海魚一覧
■アンコウ
■タチウオ
■オヒョウ
■ムツ
■メルルーサ
■キンメダイ
■ニギス
■スケトウダラ
■ホキ
いずれも海底200m以深の深海に生息する魚類です。
食用にされる深海魚は底生性のものがほとんどですね。中層にいるような遊泳性の深海魚はその生活様式による身体的特徴から水水しすぎたり脂っこかったりであんまりおいしくないです。
遊泳性の深海魚は浮力を確保するために水より比重が軽いワックスを含んでいるものがいます。
ご存じワックスなんて私たち体内で消化できませんから、こういった魚をたくさん食べれば下痢や腹痛になります。
中にはバラムツやアブラソコムツのように食品衛生法によって販売が禁止されている深海魚もいますよ。バラムツは夜間浅海に移動するのでよく網にかかるんです。
しかしこれに関しては歯ごたえがよくて味も濃厚だということで好んで捕まえて食べる人もいるそうですよ。
深海魚の乱獲が問題に
近年深海漁業の規模が大きくなっていますが、同時にこれが深海魚の絶滅に繋がると危惧する声もあります。
深海魚というのは個体数がそもそも少ないために、繁殖の機会が少ないのです。なので行きすぎた深海漁業は数少ない繁殖機会を奪うことになり深海の生態系を崩壊させかねないのです。