サメの背びれはどんな役割?
魚のひれは合ってもなくてもよさそうに見えますね。特に、サメのひれは他の魚以上によく発達しています。どんな役割があるのでしょうか。
背びれは体のバランスを整えます
サメはは背びれや胸びれが大きいので、他の魚よりも安定して泳ぐことができます。水の流れは不安定ですし、方向を変えようにも、水の中ではバランスを崩しやすくなってしまいます。サメの大きな体に見合うように大きなひれになっています。ちょうど飛行機のように海の中を浮いていられます。
さらに尾びれは推進力を高めます。また、オナガザメのような一部のサメは尾びれがとても発達しています。これは尾びれで水をたたくことで小魚の動きを止めるためです。
他にユニークなのはコバンザメで、コバンザメの背びれは他の魚にくっ付けるように平たい形になっています。
背びれと尾びれはフカヒレになります
また、背びれや尾びれは肉厚で、フカヒレにも利用されています。フカヒレは姿煮の方が高級でサメの種類によっても値段が変わってきます。フカヒレにされるサメはヨシキリザメやネズミザメ、アオザメなど中型のサメです。胸鰭や尻びれはあまり使われないようです。
一時、フカヒレ漁師はサメのフカヒレだけを取って海へ廃棄しているという宣伝がまことしやかのように言われましたが、そのような事実はなく肉やサメ肌もまんべんなく利用されています。
このように、サメにとってひれは重要な部位だからこそ発達しています。また、背びれが二つあるサメはそうでないサメよりも回転しやすい特徴を持ちます。