サメの赤ちゃんが共食いする理由
自然界では意外と珍しくない共食い、サメでも行われるのですが、一部は生まれてくる前に共食いをする習性があるのです。
シロワニの生存戦略
このような習性を持つサメはシロワニという種類です。白いわけでもワニに似ているわけでもありません。ずんぐりとした体形と黄色みがかった肌が特徴で、穏やかな性格をしています。水族館でもよく見かけます。
シロワニは子宮を二つ持ち、子どもが1匹ずつ生まれてきます。実は、この時子宮の中で壮絶な争いが行われているのでした。
シロワニの子どもは子宮の中で生まれた後、玉戸の栄養を食べて成長します。さらに生まれた子供同士で共食いをしてどんどん数を減らしていきます。
そして、生まれてくることには1m前後まで大きくなっているのです。
受精卵が多い方がいい理由
シロワニの子どもは子宮の中で卵をたくさん食べられるかどうかで数倍の差が生じます。これなら一匹子供を産んでそこに無精卵をたくさん産んであげるもの良いでしょう。しかし、シロワニの卵はなんと受精卵の方が圧倒的に栄養価が高いのです。だから受精卵が多いと子どもがよく成長するわけです。
また、子どもが生まれてくる前に生存競争することで選別されるからなのでしょうか?シロワニのメスはオスを選ばない傾向にあるようです。これも生物の中では奇妙な特性です。
このように、人間では考えられない生き方をしている動物は少なからずいるのです。ちなみにシロワニの仲間も同じような習性素持つそうです。