クジラの尾びれの特徴や威力

クジラの尾びれに関する情報をまとめています。どうしてクジラの尾びれは水平なの?尾びれの威力はどれくらいなの?などなど気になる方は是非。

 

 

クジラの尾びれの特徴

クジラは魚の絶対的特徴ともいえる尾びれをもっています。ただ魚の尾びれとの大きな違いがあります。

 

それは魚と違い尾びれが横方向、水平に伸びているということ。※シャチ、イルカ、マッコウクジラ、シロナガスクジラどんなクジラをみても全てにおいて尾びれの方向は横向き水平です。

 

※この特徴はジュゴンやマナティなど水生に適応した海牛類にも見られます。

 

どうして水平なのか

どうして尾びれが横方向に伸びているのか。不思議に思うでしょう。これはクジラの祖先が陸生の哺乳類であったことを考えればわかってくるかと思います。

 

熊やライオン、犬や猫など何でもいいので走行している姿を真正面から見た映像を想像してみてください。体が上下に動いていますよね。ほとんどの哺乳類というのは推進力を得るために上下方向の動きをするのです。

 

クジラに関しても同様で泳ぐときは上下方向に体をくねらせて推進力を得ています。上下に動かして推進力を得るには尾びれは横方向に伸びていなければいけないのです。

 

尾びれの威力について

ヒゲクジラのような武器となる歯を持たないクジラであっても、尾びれは敵を威嚇したり攻撃するための唯一の武器になります。巨体を動かす推進力は尾びれの強靭な筋力によって生み出されますから、当然威力もすさまじいです。

 

オーストラリア・シドニーのビーチでサーフィンを楽しんでいた男性がクジラの尾びれの一撃を受けて失神する事故がありました。

 

この尾びれの一撃がクジラが意図的に攻撃したものなのか、たまたま当たってしまっただけなのかはわかりませんが、どの道クジラの尾びれ付近に接近することは非常に危険です。

 

この事件におけるザトウクジラの場合尾びれの威力は80トンにもなるらしく、そんなものをくらえば失神どころでは済まない可能性もあります。

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