クジラの歯
クジラの歯に関する情報をまとめています。クジラの歯の特徴や用途など興味がある方は是非。
歯があるクジラ・ないクジラ
イルカやシャチ、マッコウクジラのような歯があるクジラはハクジラに分類されてます。比較的大きな魚やイカを咀嚼し食するために発達したものです。
それに対して歯をもたないシロナガスクジラとかザトウクジラのようなクジラはヒゲクジラに分類されます。
ヒゲクジラは歯を持たないかわりに上顎からヒゲ板と呼ばれる文字通りヒゲのような器官を備えており、それによりオキアミやプランクトンのような小さな生物をこして食べます。
ただし最初期(ハクジラ類と分岐した直後)のヒゲクジラは歯を備えており、歯のあるなしで分類が明確に定義されているわけではありません。あくまでそういった形態的特徴をもっているというだけです。
ハクジラの歯の特徴
通常の哺乳類の歯と決定的に違うところは全ての歯の形が同じというところです。人間でも前歯や奥場、下の歯、上の歯で形が違いますがクジラはほぼ同形歯となっています。イッカクのように1対のみ歯を持っており、それが角のように伸びた特異な形状をしている種もいますね。
歯の数
ハクジラの歯の数は1対だけの場合もあれば数十本におよぶものもあり種類によって差異があります。アカボウクジラの雄は下顎に1対のみ歯をもっています。
歯の用途
陸生の肉食動物は獲物の息の根を止めるための武器として歯を用いますが、ほとんどのハクジラ類は獲物を捕捉するための罠として用いるという違いがあります。