クジラは哺乳類?魚類?
クジラに関してよくあがる疑問として「クジラって哺乳類なの?それとも魚類?」というものがありますね。クジラを漢字で書くと「鯨」。魚という文字が入っていますから魚類・・・?とも思いますがはたして・・・。
クジラは哺乳類
いきなり結論からいってしまうとクジラというのは哺乳類です。「有性生殖を行い、胎生で、乳で子を育てる」というのがほぼ全ての哺乳類に通じる共通点ですが、クジラもこの特徴があります。クジラのように海に生息する哺乳類のことを「海獣」といいます。
海獣にはクジラ類の他に海牛(ジュゴン・マナティー)、鰭脚類(アシカ・アザラシ)、ラッコなどがいる。
クジラと魚類の共通点や違い
クジラは魚類と共通した特徴を多く持っているのも事実です。以下にそれをまとめます。
■魚類との共通点
- 胸びれ、尾びれがあるなど魚の生態・形態的特徴を持っている。
- 捕食・排泄・出産・育児・睡眠など生命活動の全てを水中で行う完全な水生生物である。
- 皮膚が乾燥に耐えられないので陸上での生活はできない。
■魚類との違いや哺乳類との共通点
- 尾びれが横向きである。
- 体を上下にくねらせて推進力を生みだす。(魚類は大体左右)
- 魚のように海水から塩分を直接濾過し水分を取り込む器官がない。
- 恒温動物である。
- 肺呼吸である。
- 胎生である。
- 陸生の哺乳類と同じように頸椎が7個ある。