シャチの狩りの仕方

シャチは非常に高度な狩りの仕方をとることで知られています。今回はいくつかの狩りの仕方の例を紹介したいと思います。

 

 

狩りの仕方

溺れさせ作戦

クジラ類のようにシャチよりも体が大きい動物を狙う時は、基本的には仲間との連携で狩りを行います。クジラが息継ぎのために浮上するのを妨害して溺死させるという手段をとることも報告されています。

 

釣り作戦

魚を餌として海面に浮かせて、海鳥が集まってきたところを捕食するという行動も確認されています。人間の行う釣りと同じような考え方ができるのですね。

 

音波攻撃作戦

シャチは噴気孔の奥にある溝から「クリック音」と呼ばれる音波を飛ばすことができます。この音波を凝縮させて獲物にあてることで麻痺させ、捕食する行動も知られています。

 

浜辺這い上がり作戦

浜辺にいるアシカに対して、勢いよく這い上がってその勢いのまま捕食することもあります。ただこの狩りの仕方はリスクもあり、浜辺に上がったまま海に戻れず死んでしまうケースもあります。

 

擬死化作戦

サメやエイを捕食する時、体をひっくり返して擬死状態にして抵抗できなくしてから捕食します。ひっくり返すと擬死状態になるのは軟骨魚類特有の性質です。シャチはそれを理解しているのです。