マッコウクジラの潜水能力

マッコウクジラの潜水能力についての情報をまとめています。潜水深度や潜水方法、潜水可能な時間などなどマッコウクジラの潜水能力に興味のある方は是非。

 

 

潜水深度

マッコウクジラは深海性であり生涯の3分の2は深海で過ごします。そのため高度な潜水能力を持つことで知られています。特筆すべきはその潜水可能な深度であり、深度3000mくらいまで潜行可能といわれています。【関連記事:マッコウクジラの深海への適応

 

※ヒゲクジラ類の限界潜水深度が200~300m程度とされることを考えればどれだけ群を抜いているかわかると思います。

 

潜水方法

クジラの潜水は脳油の比重を変えることで可能になるそうです。マッコウクジラは脳油を液体・固体に自在に変えることができ、潜水する時は個体にして比重を大きくして潜るための「錘」とするわけです。逆に浮上する時は脳油を液体にして比重を軽くし「浮き」とするわけですね。

 

潜水可能時間

またマッコウクジラが凄いのは潜水深度だけでなく、潜水時間に関してもそうです。一度潜ったら1時間以上は潜水していられます。多くのクジラは実はそこまで長く潜水していられるわけでなく15分とか30分おきに酸素供給しなければいけません。

 

マッコウクジラがここまで長い時間潜っていられるのは、取り入れた酸素を筋肉中に蓄えることができる「ミオグロビン」という細胞が他のクジラよりも数倍も多いためです。

 

潜水の教育

深海への潜水はマッコウクジラの主食であるダイオウイカを狩るためには欠かせない能力です。そのため母親は子供を産んだら深海へ潜ることができるように教育を行います。その際に潜るのを怖がる子供に対し母乳を飲ませながら潜るといった高度な教育を行うことも知られています。

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