サメの産卵と卵胎生

基本的には魚は卵生、哺乳類は胎生ですが、サメの一部には卵胎生というユニークな子供の産み方をする種類がいます

 

 

卵胎生とはどんな産み方?

何とサメには卵生のサメの中に胎生のサメがいます。これはメジロザメと呼ばれるもので、母親の胎内に胎盤とへその緒がついています。これはまるで哺乳類です。卵生のものも卵の形は多様で、中には海藻と絡まるように突起を持つ卵もあります。

 

そして卵胎生とは、卵から生まれ、子宮の中で育ってから体外に生まれてくる方式です。そのため、仕組みは卵生に近いです。生まれた後は自分の卵の栄養はもちろんほかの卵も食べて成長します。

 

卵胎生のサメには共食いも起こります

卵胎生で生まれる卵は無精卵・有精卵問わずに食べます。特にシロワニは面白く、有精卵は無精卵よりも圧倒的に栄養価が高くなるそうです。しかも、複数の個体が生まれた場合は、個体同士での共食いが始まります。

 

共食いは運もありますが、卵をたくさん食べた子供の方が成長するので、競争に勝ちやすくなります。そして、出てくるころには1mに及ぶ大きさになります。これは1億も卵を産むマンボウとは対極にあります。わざわざ個体数を減らす意味はなさそうですが、実は強い個体を選別するメリットがあります。

 

 

 

このように、卵を産みながら子宮から生まれてくる卵胎生。胎児が大きくなる分卵を産むより負担がかかりそうです。ちなみに、サメは体内で受精する点も魚類では珍しいです。

<スポンサーリンク>