サメの呼吸方法

魚は泳がないと死ぬとよく言われますが静止しても活きられる種類はいます。同様にサメにも止まった状態で呼吸が可能なものもいるのです。

 

 

サメは魚類なので鰓呼吸

サメはシャチやクジラとは違い魚類なので、えら呼吸をしています。えら呼吸とは水を吸いこみその中に溶けている酸素を吸収する呼吸方法です。たまに水を酸素と水素に分解すると思われることがありますが、水には酸素が溶けているのです。

 

そして、魚は肺がないので空気を吸ったり吐いたりすることは不可能。そこで、水を常に取り入れ続けることで酸素のある状態を作ります。その手っ取り早いやり方は泳ぎ続けることです。

 

泳ぐと口の中に自然と水が入ってくるのですからその勢いで鰓呼吸ができます。このようなタイプを遊泳型と言い、止まる時間が長いと呼吸困難になってしまいます。

 

サメは水を吸いこんで呼吸する

しかし、サメには深海でのんびりと過ごすサメや、海底に潜んで獲物が通りがかるのを待ち伏せするサメもいます。代表的なのはネムリブカ。この場合動かないので、自ら水を吸いこむ必要があります。そこで使うのが噴水孔という穴です。

 

この穴から水を出してえらから排出することで、その場での呼吸ができるのです。ちなみに、サメのえらは5対あるので、複数の切れ込みがあるように見えます。

 

 

このように、サメは獲物を待伏せて狙うことが可能で、その場合は日ひっそりと暮らしています。そもそも、サメは私たちが思っている以上にのどかな性格をしているのです。

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