深海魚が発光する意味
深海魚のほとんどは発光機能を備えています。でも一体何のために?と説明を求められたら中々一言では説明しづらく、彼らの発光には色々な意味合いがあります。
発光機能の主な用途とは?
捕食の為
まず第一は捕食の為、というのが多いですね。獲物を照らし捕えるために使われます。チョウチンアンコウがわかりやすい例でしょう。チョウチンアンコウは視界を照らすだけではなく、獲物を誘い出す為にも発光機能を使います。
コミュニケーションの為
集団で生活する魚のコミュニケーションにも使われます。ハダカイワシ類は頭部や尾っぽ部分に発光器を備えていてそれで簡易なコミュニケーションをとっているそうです。
防衛の為
一部の深海魚はなんと天敵を気絶させるほどの、強烈な閃光を放つといいます。またある深海魚はえらから発光する分泌液をだして、捕食者の囮とすることもあるそうです。
まるで手品!発光し雲隠れする「カウンターイルミネーション」とは?
中心層、漸深層の上層にはわずかながら太陽の光が差し込みます。その為その層にいる深海魚たちの姿は、日中に下から見上げるとシルエットが浮かぶ上がってしまいますよね。
これでは天敵に狙われてしまいます。
それを防ぐためにこの層にいる深海魚の多くが備えている機能が「カウンターイルミネーション」です。
腹部を発光させ、上から降り注ぐ光量と同レベルに調節する能力のことですね。これによりシルエットが消えてくれます。うまいことできてますよねえ・・・。