深海魚の眼球

深海というのは推進が2000m以深となると太陽の光が全く届かない暗黒の世界となっています。そんな世界で行動する為に彼らの眼球はどう適応しているのでしょうか。

 

 

深海魚は眼が見えない?

水深1000mくらい(漸深層の初期)までは太陽の光はわずかながら届きます。そのためこの付近に生息する深海魚に関しては、巨大な目を持ち、光の受容性を高めているものがいます。

 

深海なので暗闇によって眼が完全に退化していると思われがちですが、種類によっては浅海に移動して餌を探すものもいますし、中間層〜漸深層に関してはわずかながら光が届きます。

 

そして深海魚と言えば!といえる発光生物の存在もあるので光を検出する機能というのはかろうじて残されているのですね。

 

深海魚の眼は退化ではなく特殊化?

また真上から降り注ぐ太陽の光を逃さない為に、真上に眼球を向けられる「管状眼」という性質をもっています。

 

管状眼というのは眼を管状に変形できる特殊な目の形態です。

 

ただ確かに漸深層以降の暗黒世界には光検出機能がほぼない種というのも数多くおり、眼が滅茶苦茶小さかったり、皮膚の中に埋もれていたりなどしています。

 

深海の特殊な環境や生物に適応した空間把握能力が求められるので、小さな眼はそれに最適化した結果だという報告もあるそうです。小さいほうがまばらに明滅する生物発光を捉えやすいのだそうな。

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